武蔵美タイポグラフィック・コンポジション課題の作品展示「書体見本帳展」へ。今年開講したばかりの授業であるにも関わらず、書体の来歴と性質を踏まえた秀作がたくさん並んでいておどろいた。大学美術館で開催している「ポーランドのポスター展」も見応えたっぷりだ。ポスターに描かれた内面の顔/インナーフェイスを見て回る。多種多様な描き文字も楽しめる。ついでのつもりで入った民俗資料室ギャラリーで開かれていた「承徳の民藝品」も私のツボで、剪紙など中国の民芸小物が好きな人にはおすすめの展示会である。

銀行の手続きで100年分の利子がぶっとぶくらい手間どった。マネージャーに問い合わせ対応を任せて終日書体制作。昼はポークステーキ、夜はサンマ。

午後から幕張メッセ。CEATEC JAPAN 2014。かつてのド派手な家電ショーというイメージはなりをひそめ、地味に賢い部品ショーという印象だった。国産家電の国内需要が振るわないため、民生用製品から業務用製品もしくは基幹部品へと軸足が移っている。8Kテレビの人だかりを例外として、ローム、デンソー、オムロン、村田製作所など、部品開発を得意にしている企業のブースに多くの人が集まっていた。

展示パネルなどに使用されている大きな文字は新ゴが多く、パンフ類は小塚ゴシックがよく使われていた。AXIS Fontもちらほらと。そもそも印刷物自体が非常に少なくなっていて、製品概要を的確にまとめたリーフレットを作れば立派なBtoB用の営業ツールになるのに、と思いながらブースをまわった。

某プロジェクトで同時並行的に発生している課題を克服するために、仕事場のあちこちで、知見の交換と感覚の共有が図られている。ドライフルーツで栄養補給。月蝕。

午後から対談。編集者が話したくてうずうずしているのが伝わってきて可愛らしかった。編集者・対談相手・わたし、三者それぞれガチで初対面。盛り上がった。盛り沢山すぎて、どんな原稿になるのか見当もつかない。ライターさん泣かせの対談だったと思う。

新人がつくった漢字に厳しめの赤入れ。着実に見る目を養ってほしい。懸案の目処が立たず、長めの定例ミーティング。

あさっての対談の主題についてぼんやり考えていたら、ふと『春と修羅』のことを思い出した。現象と幻想、風景と予兆、明滅と結像、変容と即興。まとまりのないふわふわとした連想にすぎないが、文字の将来を考える上で、なんらかの手がかりを暗示しているように感じられた。電子活字は心象スケッチを写すことができるだろうか。かつてアラン・ケイは、ファンタジー増幅装置としてパーソナルコンピュータの基本概念を提示したものだった。

表参道のポール スミス・ギャラリーで開かれている『TYPE FROM LONDON』展へ。木活字の刷り物から古き良きロンドンが香る。その足で銀座に向かい、GGG『セミトランスペアレント・デザイン 退屈』展へ。前者はスタイルとテイストを重んじ、後者はスタイルとテイストを排除したアルゴリズムによる視覚表現。帰りに寄ったニューバランスの店舗で柔道家の棟田選手を見て、ひとり静かに興奮した。

次のステップに向けて必要な準備を少しずつ。文言を推敲したことで焦点が定まってきた。派手でなくても芯のある成長を目指したい。きょうの主な仕事は、問い合わせ対応と漢字制作。

紙を排出するときに異音がするため、OKIプリンタの出張修理を依頼した。即日で調整完了。5年保証は頼もしい。一方。某ソフトウェアのインストール時に不具合があり、弊社エンジニアが、丸半日メーカーのサポートにたらい回しにされた挙げ句、呆然とするような解決策を示された。ハードウェアメーカーとソフトウェアメーカーの対応の違いがことさら際立った一日。

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