名古屋栄で大学時代の友人夫妻と昼食をとり、午後2時から3時間ぶっ通しで愛知芸大デザイン科の講評会。今年はとんがった作品が少なかった。打ち上げを早めに退席して帰京し、レタースペースでそばを食べて軽く仕事。

こもって漢字制作。仕事場でうどんを食べる。武蔵美の先生たちの集まりで夕方から六本木に行き、最終の新幹線で名古屋へ向かう予定。

一応テーマを設定した上で、あとは好奇心の趣くままに、異分野で活躍している人のリサーチを行なう。すごい仕事を手がけている会社にはすごい人がいるなあという当たり前の感想と、もっとがんばらねばというありがちなモチベーションがアップした。

新人デザイナー二人が作った文字に細かな修正指示を出す。完成度を上げる余地はまだある。書体開発の技能と頭脳を磨くこと、すなわち彼らの成長こそが会社の伸びしろであり、彼らが手がけた書体が世の中に出て行き、時間をかけて未来の風景になっていくという思いを抱きつつ、繰り返し改善を要求する。「刻む」と「磨く」が活字書体の存在を際立たせる。

「私は長距離ランナーを選ぼうって思ったのね」。石岡瑛子さんのインタビュー記事は、Web連載とは思えない上質なテキストだった。なにより生きている石岡さんがそこにいるような臨場感がある。たびたび背筋がしゃんとする。

きのうつくったお好み焼きを昼に食べる。適切な調味料がなかったので冷や麦用の濃縮だしを使ったらこれが当たり。むかしどこかで聞いた「粗食のときには粗茶ではなく贅沢なお茶を飲みなさい」という伝を守り、贅沢めの珈琲を飲んだらすっかり満ち足りた。

三日がかりでMacBook Proのバックアップ終了、と思ったらデスクトップにある大量の新規ファイルをコピーし忘れていたので、こちらもすべて外付けHDに入れる。トラックパッドの不調で修理に出すか迷うところ。AirのRetinaモデルはまだかな。

陽光に誘われて服を買いに出かける。冬のあいだほとんど籠りきり着たきり状態だったので、気分を変えるため春物を買ってみようと思い立った。さんざん迷ったあげく選んだ服の色は紺ないし黒。冬物の生地が薄くなっただけで、気分も印象もあまり変わらなさそう。

半日漢字制作、半日打ち合わせ。うれしい話とくやしい話がひとつずつ。舞いあがって沈む。週末に気分を立てなおして、週明けにはまた盛りかえしたい。ひさしぶりに勢いを取りもどしつつあるのに沈んでなんかいられない。

午後からみっちり打ち合わせ。複数の議題について意見を交わす。軸をブラさず方向性を定めたので迷いは少ない。やるべきことを手際よく順番にやっていけば、自ずと道は開けるはずだが、この当たりまえをやり続ける難しさは何年やっても変わらない。

NEXT >>