次書体のファミリー構成について打ち合わせ。これまでとは違う開発フローを試してみることに。うまくいけば収穫は大きい。昼食後も長めのミーティングが続く。

週末に制作が進むとリラックスして次週の業務全般に臨むことができる。イライラを解消するより予防するほうが、創造性においても経済性においても長期的な効果は大きいだろう。ひと仕事終えて手羽先片手にビールを飲む。これ幸い。

レタースペースで漢字制作と書体スケッチ。雨が本降りになってきたところで時間となり根津へ向かう。『今田欣一の書体設計』展とトークショー。きわめて旺盛な制作意欲を示す書体の数々。開発途中の108書体を今後は8つに絞っていくとのこと。トークショーでは門外不出級の写真と挿話が開陳された。展示は明日まで。

都市フォントのてこ入れをどうやって行なうか思案する。A書体を一日5時間、B書体を3時間。もしくは月火水をA書体にあて、木金をB書体にあてるなど、1人が2つの書体を同時並行で進められればプランに落とし込めるのだが、いまのメンバーには荷が重すぎるか。ハマ明朝と金シャチフォント。もとより画餅にする気はさらさらない。

制約が新たなデザインを生むことはたしかにあるのだが、前提に縛られがちな分野の開発現場においては、所与の条件を鵜呑みにする姿勢にこそ警戒したい。昼はボロネーゼ。書体制作と打ち合わせ。

はげしい雷雨。傘を持たずに昼食に出た三名の救出にヤザキ隊員が向かう。結果三名は雨による被害を最小限に抑えたようだが、自己犠牲を厭わなかったヤザキ君はびしょ濡れになってもどってきた。ATypI香港のおみやげで頂いたTシャツに着がえさせる。終日書体制作。妻の誕生日を沖縄料理で祝う。ソーキそばうまし。

問い合わせの対応をマネージャーに任せたことでずいぶん気持ちが楽になった。私より機敏で的確。もたもたしていない。商機は不意に訪れて、ひとたび去れば二度とやってこない。緊急の技術対応がもうひとつの鍵。

今週も打ち合わせが多くなりそうなので、空いてる時間はできるだけ漢字制作に集中する。仮留め中のアイデアを実験したいところだが、リソース不足はいかんともしがたい。まずはひとつひとつの作業を手際よく終わらせていくこと。昼はがっつりメンチコロッケ、おやつにしっとりロールケーキ。

テスト勉強している息子を横目に、次期書体の構想とアイデアスケッチ。興が乗っているときに描き溜め、描き直し、描き継ぐ。仕込みと味見はじっくりと。

仕事場近くのラーメン屋で好物の冷やし担々麺をたべてから漢字制作に取りかかる。今週は重要な打ち合わせが重なったせいか、思ったほど作業が進んでいなかったので挽回を図る。珈琲は朝の一杯だけ、夕食は野菜多めの腹八分目。書体づくりは走り続けるからだづくりから。

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