社員に提出してもらったレポートに再度目を通し、コメントを書き進める。漢字のデザイン確認とフィードバックを二周。昼はタラちり雑炊を作って食べ、夕食は松のやでカツ丼を食べて帰る。

朝メールで届いたカスタム案件の資料を確認してOKを出す。チェックはするものの、この案件については私が口をはさむ余地はもうほとんどない。狭いストライクゾーンを見極めるのに必要な準備をするため、社内のエンジニアにテスト用フォントと資料制作の協力を依頼する。

クリニックで抜糸。手荒な扱いだったが痛みはわずか。片仮名のデザイン確認とフィードバック。字面を3%大きくして、審美性を維持したまま実用性を上げるそのぎりぎりの線を狙う。

全体定例ミーティングのあとサイト改善ミーティング。Slackに届いた平仮名と片仮名のサンプルを出力してデザインを確認する。午後から担当デザイナー二人と打ち合わせ。かなり最終イメージに近づいてきた。

振替休日。半日休み、半日試作。真冬の寒さ。「日本の名湯/別府」でからだを芯から温める。

熟睡。読むべき本をどしどし読み進める。夕食は牛タンと白いご飯。ネギ塩とレモンをぜいたくに使う。

午後わずかな時間だけ雪が舞った。ビアズリー展を観に名古屋から来た弟夫婦と甥がうちに寄る。夕方から六本木のAXISビルへ。武蔵美視覚デザイン卒制の選抜展を観て何人かの学生と話をする。そのあと一階のブラッセリー・ヴァトゥで先生方と忘年度会。飲み足りず別の店に移動してディープな話題で話し込む。

自分の働きかたを変えて一年あまりがたった。コロナ禍のあともリモート勤務を容認する方針を継続したものの会社を留守にするわけにもいかず、一人しゃかりきになって朝7時20分から夕方6時50分までの勤務を続けていたのだが、空回り感はどうにも否めず16時半に帰ることを決めたのだった。慣れるまでに一年近くかかった。にもかかわらず今年に入ってしだいに帰る時間が遅くなり、ほとんど元の状態に戻りつつある。

朝のオフィス6度ちょうど。今冬最低室温。湯を沸かしココアを飲む。頬の腫れはかなり引いて抜歯の痛みもだいぶ治まった。読みかけの論文と残り四本にマーカーを引きながら目を通す。主題についての理解が少しずつ進んでいることを感じる。

漢字筆画のデザイン確認とフィードバック。スケッチを描いて対面で説明する。同系統のストロークでも、長い短いによってニュアンスを変える必要がある。例えば長いテンは、背中を丸めてゆったりとした線質にする。これに対して短いテンは、丸みを抑えて素早い動きを出す。筆画に緩急をつけると個々の文字に固有のリズムが生まれ、メリハリのある組み面につながる。

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