東京真夏日。ねぎをたっぷり入れて味噌煮込みうどんを食べる。我慢大会ではなく風邪撃退が目的。葛根湯をやめて五虎湯に変えたら咳が出なくなった。午後からレタースペースへ。やまいだれ完成。制圧した感あり、ドヤ顔で帰宅。
初夏の仕事場でひとりだけ長袖の服を着ている私は、くしゃみとはなみずをミニマムに抑え漢字をつくる。昼はからだにやさしそうな鶏と大根の黒酢煮込み。
試作のスケッチと漢字づくり。思索抜きでひたすら手を動かす仕込みが続く。まずは体調を元に戻すべし。
栄養不足と睡眠不足と運動不足が合わさって、体力が著しく低下している。葛根湯で風邪を抑える手も通じなくなってきた。使用頻度が極端に低いのに画数だけは滅法多い漢字群を気力でつくり終える。悪い冗談のようだが、明日から「やまいだれ」に入る。
午前中は武蔵美で活版実習。実技は専門の先生にお任せして、私は工房の片隅でひっそりと課題チェック。昼は大学時代の友人とたこ焼きを食べる。きのうおとついお好み焼きだったので、三日続けての小麦粉フード。午後から漢字制作。場末感たっぷりのファミレスでおいしくないたらこスパを平らげて、21時から渋谷でWebキャンパスschooの生放送授業。「フォントの美しい見せ方」というテーマで一時間のレクチャーを行なう。
昨晩つくっておいたお好み焼きを昼に食べ、午後からschoo授業のリハーサル。生徒さんへの質問と授業終了後の課題を設定する。16時から社内定例ミーティング。午前中と夕方は書体をつくる時間にあてる。就寝前にPDFの見直しと手直し。
夕食時に「ハゲって英語でなんて言うんだろうね」という話題になり、憮然として「baldだったと思う」と答える。でも薄毛はたぶん違う単語があるはずだけどなあとか言っているうちに息子が検索していた。thin hair。うまいこと言うね。たしかにハゲるという実感より、毛が細くなっていく感じだ。ちなみにフォントの世界では、Lightより細いウエイトをThinと呼ぶ。さらに細いウエイトはUltra Light。ヘアの文脈に則して訳せば「超光源」。神々しいね。
某ドーナツ店で昼食をとり、図書館と床屋に寄ってからレタースペースへ。角刈りに無精髭、右目だけが血走った人相は、自分で言うのもなんだけど凶暴だ。仮名の試作と漢字制作を進める。
葛根湯の集中投下で風邪を抑え込む。時間はかかるけどこれで回復するのだからよほど体質に合っているのだろう。分かりやすさ考慮して手直ししたスライドを先方に送付。
授業用のPDFが70%くらい出来たところでいったん社内レビューにかけ、やっぱりそこかという痛いところを突かれまくる。忌憚のない意見に基づき、全体の構成、図版の追加削除、用語の言い換えなどを行なう予定。書体制作を半日。自宅で手づくりシューマイと焼きプリン。