漢字のデザイン確認をおこない対面でフィードバック。午後から多摩美で文字の授業。先週の講義のレポートからピックアップした質問や感想を元に授業を振り返る。学生が書いた考察に面白いものが複数あったため、冒頭で多めに時間をとって一問一答。会社に戻って矢印記号のデザイン確認とフィードバック。視覚調整の指示を少々。
目覚ましで7時前に起きて学校へ。出しておいた宿題があまりできておらず困惑。念のため持参した資料をコピーして配布し、急遽演習をおこなうことにした。「自分」の枠をいかに広げるかに焦点を当てる。
7時起床。気温低めのほうがよく眠れる。体調も申し分なし。開発中書体のデザイン確認とフィードバック。具体的なスケジュールを立てて完成予定の見込みを知らせるよう伝える。
文字講義レポートの採点と演習の採点をおこなう。ていねいな観察に実感をともなった考察が結びつくと格段に説得力が増す。そのようにして書かれた言葉は、観念的で上滑りな思考とはまるで異なる力をもっている。
けさも4時すぎに目が覚めてしまった。5時に起きて今日の授業で使うスライドの図版を作り足す。異様に作業がはかどる。9時からタイプフェイスデザインの授業。入念に準備したおかげで良いレクチャーができたような気がする。
3時ごろ目が覚めてメモ書き、そのあとほとんど眠れず7時起床。新学期前後によくある睡眠のパターン。ここで書いたメモがスライドの2割くらいには反映されているので有益な時間ではある。漢字ストロークのデザイン確認とフィードバックを二周。
記号類のデザイン確認とフィードバック。一点だけ気になる箇所を伝える。囲み漢字と括弧付き漢字はよくできている。夕食は久しぶりのうなぎ。疲労回復、スタミナ補給。
朝のうちに1回目の漢字のデザイン確認とフィードバック。個々の文字の主要なストロークを優先し、その文字が美しく見える概形のプロポーションを維持することや、左右方向の引き締めだけでなく上下方向の引き締めも意識するようスケッチで示しながら説明する。セオリーを最大限に活用・応用するとともに、文字固有の審美的なバランスに対する経験値を高めていく必要がある。
語彙・言い換え・言い回し、テンポ・メリハリ・語り口、親しみ・落ち着き・リカバリー、例え(事例)と喩え(比喩)、問いかけと対話など、こちらの言葉が届いた分だけ学生はより積極的に授業に参加する。とはいえ分かりやすくて耳ざわりのよい話をすればいいわけではなく、学生の好奇心を刺激しつつ実感をともなう理解を得られるよう話をしなければならない。きわめて困難。
いま私が考えていることは哲学に属する事象であろうが、その先に文字と記述に関する問題が待ち構えていることが分かってきた。そこを起点に意味ある問いを立てられれば、書体とは何かを考える手がかりが見つかるはず。思考の糸を手繰りながら素潜りで徐々に深度を上げていく。