7時半に起きて珈琲を煎れ、ジャーマンドックをつくる。昼は年越し蕎麦、食後にこってりベルギーチョコレートとベトナムコーヒー。読書がはかどる。

   古人のみ近くに覚ゆ年の暮    茶門

午後からオフィスで書体サンプルの作成。カルディでつまみを買って帰ろうと思っていたのだが、長い行列ができていたので断念。サミットで夕食の材料を仕入れて自宅に戻る。

ふだんどおり7時に起き、ふだん作らない朝食を準備する。午前中に自室の大そうじ。本棚の整理をしつつ書物のほこりを落とし、床そうじと窓拭きをおこなう。昼は味噌煮込みうどん。いっきに年末感が高まってきた。

   冬の月澄みて聞ゆる文字の声    茶門

タイププロジェクト仕事納め。出社した5人で定例ミーティング。試作かなを修正してフォント化、組んで確認ふたたび調整。一定の水準まではなんとか達したと思う。

次の構想を練るために集めた資料を読み込む。最初はあまり興味を持てなかった対象だが、いまはつながりを発見する楽しさがまさっている。掘り下げれば水脈はつながっているものだし、元をたどれば水源のどれかにゆきあたるのは当然かもしれないけど。

早起きして珈琲を煎れる。1杯目はブラックで。2杯目は砂糖とミルクを入れて、カマンベールチーズとハムをはさんだベーグルとともに。午後から買い出しのついでに仕事。資料をたくさん持ち帰る。

10時から社員総出で大そうじ。二時間半で隅々まで磨き上げる。暖かい日で良かった。昼はすこし贅沢にアワビ入りの中華弁当を皆で食べる。3時にはお楽しみのケーキタイム。各書体の担当デザイナーから最新データを送ってもらい、年末年始に眺める資料をつくる。

午前中にプレゼンテーションの録画。入念に準備をしてもらったおかげでスムーズに撮影は終了。昼まえに漢字ストロークの描画をおこなう。直線と曲線の交わる部分は、ハンドルの角度をほんの少し変えるだけで表情がまったく違ってくる。しっくりこない仮名は、鉛筆で新たにスケッチを書き起こし、すぐにスキャンしてアウトライン取り。

宛先不明でたくさんのクリスマスカードがもどってくる。例年にも増して多い気がする。師走だからコロナだからというわけでもないだろうが、ゆく河の流れは云々、人とすみかとまたかくのごとしである。

主要なひらがなの制作をひと通り終えてフォント化する。細い字は悪くないが、太いウエイトのデザインが定まらない。範とすべき見本もなく、しばらく苦慮することになりそう。

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