熟睡。体調良し。朝食は小倉あんトーストと濃いめのコーヒーをたっぷり。夜はお待ちかねのすき焼き。柚子湯に入って凝りをほぐし、易の本を読みながら年を越す。
7時起床。朝はコーヒーのみ。いよいよ最終課題の採点に入る。今年の個人的な収穫は、文字授業のおかげで大幅な知識更新ができたこと、そして小幅ながらも身体の修復ができたこと。学習の機会を与えてくれた人、支えてくれた人たちに感謝したい。
朝はピザトースト、昼はボロネーゼ。提出期限を延長した6回分の講義のレポートと演習の採点をおこなう。一つまたひとつと仕事を終えるごとに気持ちがやわらぐ。
荻窪と吉祥寺で古書店巡り。資料性の高い書籍を買い求める。夜は忘年会。今年お世話になった人、来年お世話になりそうな人、初めてお会いした人、多士済々の顔ぶれで多様な話題が飛び交う。
本日タイププロジェクトの仕事納め。来年リリースする書体の改善箇所を担当デザイナーに伝えておく。昼に冷蔵庫の残りものを片づけ、オフィスのゴミを集めて回収に出す。今年の年末年始は9連休になるが帰省は見合わせ。130人余りの課題の採点と最終成績を検討しなければいけないので、ゆっくり骨休めというわけにはいかなそう。
きょう出社したデザイナーと朝のうちにオフィスの掃除を済ませる。ほうき、掃除機、クイックルワイパーで床をきれいにしてすっきり。来年1月末に予定されている対談の打ち合わせをオンラインにて。異分野の方とうまく話がかみ合うかちょっと心配だが、気負ってもしかたないので自然な感じでいけたらと思う。
『円折り サークルフォールディング』刊行告知。死ぬまでにやることリストの筆頭をこれでクリアした。表参道の青山見本帖でこの本を展示してもらえたのは思わぬご褒美。今週金曜までだった展示の会期が、好評を受けて来年の1月14日まで延期されたようで嬉しいかぎり。
仮名が多いときに美しい書体、漢字だけを並べると抜群にいい書体、和文は良いのに欧文が冴えない書体など、合理性では解決できない課題を日本語フォントはいくつも抱えている。諸要素間の複雑な関係にどう折り合いをつけるか、そこが腕の見せどころといえるかもしれない。
某所で預かってもらっていた書籍、最後の四箱が届いたので開梱して書棚に収める。代わりにビジネス本をダンボール二箱ぶん減らすつもり。ついでに古いプロジェクトの資料整理にも手を着ける。来年のキックオフに向けて午後からオンラインで打ち合わせ。かさばっては減らし、終わらせては始める。
一ヶ月前に申し込んだ国際シンポジウム「吉凶とかたち/古代東アジアの自然観と動物観」をオンラインで聴講。このあいだ多摩美の学生に推薦した『太古の奇想と超絶技巧 中国青銅器入門』の著者 山本堯さんの発表を興味深く聴いた。山本さんが比喩的に使った「痕跡器官」という用語を耳にして、わたしもいぜん明朝体のウロコを楷書の尾骶骨と呼んだことを思い出した。