英文テキストを読む時間は増えているのだけど、英会話の能力向上にはあまり役立っていないようで残念。情報収集という意味合いだけでも英語を遠ざけないようにすることは心がけたい。
ブレストしながら製品販売の方向性を模索する。一長一短ある選択肢のどこを重視するか。別件については専門家のアドバイスを頼りに契約書の内容を検討する。ぐいっといきたいところだがここは慎重に。
会社の将来にとって超重要なことを考えていたとしても、はたからみれば単に作業をしていない人に映るし、たしかにそう見えるだろうと思う。要はバランスの問題なのだが、思考と作業の遠近細大が極端に異なるため、スイッチの切り替えがなかなかむずかしい。ここはつねにジレンマを感じるところ。書体デザインに関する質問項目について中国に回答を送り、製品価格と割引に対するスタンスをマネージャーと確認する。夕方渋谷でKen Lundeを囲んで食事会。
開発中フォントの本質的な意義に関する考察を元に今後のシリーズ展開について考える。複数の着想をどのような筋道で組み上げるか。税理士さんから試験開発費の控除制度を活用してはというアドバイスを受ける。
ギンザ・グラフィックギャラリー『ヤン・チヒョルト展』最終日。着いたのは18時過ぎ、来場者の九割近くが女性だった。クラシックで上質な空気感に包まれた地下の展示物は見ごたえたっぷり。白井さんとすこし立ち話し。
講演内容について中国のデザイナーとメールでやりとり。共有する課題に対して何らか糸口になるような言葉を伝えられたらと思う。十年後、デザインと経済の両面で成長を遂げているのは日本か中国か、興味は尽きない。
中国の書体デザイナーが興味を持っている話題について知人に尋ねてみたら、日本のフォント事情、たとえばビジネスや権利や運営に関する事という答えが返ってきた。日本では避けられがちなテーマを中心に据えて、中国の関係者と意見交換できたら面白い。
スケジュールどおり仮名のデザインを締めて一段落。来月深圳で開催が予定されている講演会に備え、書体設計の背景について考えを巡らせる。
夜半に資料を作り終え、朝仕事場でスライドを作りなおす。15時から開発メンバーにプレゼンテーション。言いたいことがありすぎて、かなり削ったつもりなのにまだ盛り込みすぎといういつものパターン。この先は私の手元をはなれ、より客観的な視点でサイトに落とし込まれる予定。
午前中に税理士さんと打ち合わせ。午後から内部ミーティング用の資料づくり。朝夕にひらがなの最終調整を一時間ずつ。うまくいかなかった最後の一文字がようやく落ちついた。