午前中は漢字のブラッシュアップ、午後から仮名の試作。神田古本まつりに行くかどうか悩んだすえ取りやめ。夕食は今冬初のおでん。うまいうまい。
集中して漢字制作。今週中に終わらせようと思っていた最低限の区切りのところまではなんとか達した。ランチはあさりとじゃがいものオムレツ。夕方から都市フォントのデザインミーティング。覚悟と共に託す。
つくっておくべきフォントが少なからずあるのだが、開発中のフォントで手一杯なのが残念。いずれにしても機会損失を食い止める手だてを講じなければいけない。ツールとワークフローの改善を中心に、個人の技能向上を促しつつ今後のリソースを補填していく必要がある。
ネットワーク経由でスキャナを使えるように設定して、昨夜かいた文字を読み込む。昼はネギ塩ダレのハンバーグ。なかなかのお味。アウトライン化の作業を終日。夜は自宅で明日用の文字デッサン。
別チームが進めている書体のデザイン確認。夕方から都市フォントの社内ミーティング。都市フォントの権利をどこがどう持つのが望ましいのかという想定問題。たとえば「市」が書体の権利を持ちたいと望んだ場合、運営・管理・改善など、長期にわたって関与が必要なフォントを「公共」がはたしてうまく扱えるかどうか。
昨晩からの冷え込みでオフィスの暖房を初稼働。新人にトライさせた仕事が想定より早く上がってきたのでもう一歩先に進めさせる。漢字制作と都市フォントの打ち合わせ。
昨晩吹いた木枯しのせいで近所のざくろが道に落ち、熟した赤い実を飛び散らかしていた。のっぺりした新興住宅との対比でそこだけ妙になまなましい。そもそも柿やざくろは侘び住まいにこそふさわしい。
石榴爆(は)ぜ蝶の来たるや侘びずまい 茶門
家でつくった天ぷらそばを息子がうまいうまいと言って食べていた。生まれも育ちも東京である息子にとっては、江戸名物の蕎麦が口に合うのかもしれない。私の子供時代は、蕎麦といえば年越しそばを食べるくらいで、夏はそうめん、たまに外できしめんか中華そば、それ以外はうどんがほとんどだった。
早朝に出勤していた若いデザイナーからアドバイスを求められ、苦慮しているようだった滑らかな曲線の描きかたとベジェ曲線の扱いかたを教える。11時から別書体のデザインチェック。むずかしい課題を解決するための一案を提示する。うまくいくことを祈る。夕方からもう一人の若いデザイナーに、難易度の高い初めての作業を課してみる。かなり手こずるだろうけど、良い機会になるとみた。あらためて書体開発に伴う作業を検分してみると、やはり容易な仕事とは言いがたい。行なうことも教えることも。市場で結果を出すのはさらにむずかしい。
都市フォントに関するグッドニュースが入ってきた。これを材料にして波にのせたいところ。一方、社内では気がかりな案件が複数あり。どれも対処がむずかしく胃が痛む。