大みそか。今日から二泊三日で名古屋に帰省する。年末に帰るのは何十年ぶりだろう。すき焼きをあらかた食べたあと蕎麦を投入する鈴木家のスタイルが楽しみのような怖いような。
デザイン・文化関連の本とビジネス書を取っ替え引っ替え読み進める。つまるところ私の読書は、文化と技術と社会をデザインでいかに結びつけるかという関心に向かっているようだ。
『伊東豊雄 自然の力』と『アルファベット そしてアルゴリズム』を読む。主題はどんぴしゃなのだが、訳文がこなれていないせいか後者は思ったより手ごわかった。抽象が効いて想像力を働かすには好都合ではある。非凡な建築家の仕事は概念を設計するところから始まる。
会社の大そうじで痛めた腰が治ってきたので、自宅のそうじに取りかかる。処分する本を50冊ほど抜き出して、本棚、机、床のほこりをふきとる。去年大掛かりな蔵書整理を行なったおかげで今年は楽ちん。部屋の空気がすがすがしい。
レタースペースの鉢植えの水やりと資料の整理。片付けるより目を通すほうに引きずられてぜんぜん進まない。イカブタ入りのお好み焼きをつくって青のエビスを飲む。
南田中図書館で日経流通新聞のバックナンバーをあたって、気になっていた記事のコピーをとる。年末年始に読む本を借りたあと、ヤマダ電機に寄ってカタログで使われているフォントを見て回る。Amazonから建築・文化・デザイン系の本も届いたし、いつでも来いよお正月。
タイププロジェクト2015年の仕事納め。使用頻度の高い漢字を中心に磨きをかけて、着実に書体の品質を上げていく。夜は自宅で手巻き寿司。
駅前でランチがてら武蔵美の4年生に卒制のアドバイス。午後から組版サンプルを大量に出力し、書体全体の仕上がり具合を確認する。お世話になった大学の先輩らと会食。イブの渋谷は意外なほど静かでおとなしかった。
新国立競技場の設計プランは、隈研吾氏と大成建設によるA案に決まった。建築業界のドタバタはこれでひとまず決着ということになる。一方グラフィックデザイン業界では、またしても余震が発生中。
年内最後の定例ミーティング。各プロジェクトの進捗に大きな遅れはなく、安心して年を越せそうである。来期新しいメンバーを迎えるにあたり、全員総出で一階と二階のレイアウト変更を行い、そのあと本腰を入れて大そうじ。きれいになったところで西安料理屋に移動して全員参加の忘年会。皆さま、お疲れさまでした!