週末に書いた短い書評の推敲をおこなう。20代のことを書くのは面映いが、時と場合によっては、原点の振り返りから得られるものは大きい。今回は、ささやかな返礼の気持ちを文に込めようと思った。

渋谷のアベマタワーで開催されたオンスクリーン・タイポグラフィ・デイ。タイププロジェクトが協賛したこのイベントの参加者は300人を超える盛況ぶり。登壇者の熱量も半端なかった。

昼は生ハムとパルメザンのパスタ。先週山梨で買ったピオーネのロゼワインを一杯飲む。急ぎでフォントを入手したいのだが購入プロセスがうまくいかないという海外からの連絡対応。購入プロセスを確認するためレタースペースへ。

カタカナの拗促音をつくり、違和感が少し残っていた濁点の大きさと太さと位置をまとめて修正。こういうところを丁寧に扱うだけで書体はなおいっそう引き締まる。

早朝から仮名の赤入れと磨きの作業。50音のデザインがだいたい落ち着いたので、午後から小仮名の制作に入る。夕食は好物の肉詰めピーマン。

漢字の全文字チェック。いつもより早い段階から厳しめの基準で赤を入れていく。このフォントを今後の基準にすれば、品質は確実に上がっていく。経験やデータを活かしつつ、次はさらに良いものをという意識を持ち続けることが重要。

武蔵美の帰りに白味噌ラーメン。海外から来客があり、お互いの近況報告をおこなう。開発中書体の仮名をブラッシュアップ。

開発中書体の和欧混植テスト。使用サイズやウエイトによって和文と欧文の視覚的なバランスが変わるのをどう制御するかウエイトごとに吟味する。

ワイナリーを5箇所ほど回り、試飲したりワインの製造工程を説明してもらったり。樽の話がとくに興味深かった。

日本産のワインを知るため甲府へ。日中は昇仙峡の弥三郎岳に登る。見晴らしの良い頂上は丸みを帯びた岩で、手すりなどはなくけっこう危険なコース。

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