非常にゆっくりではあるが、進むべきところへ向かっている感覚は強まっている。長い仕事人生には、実り多き迂回もあるようだ。書体のアイデアスケッチと漢字のブラッシュアップ。

着想は描いて確認するにかぎる。抽象的な思考のレベルでは何の関連性も見いだせなかった別個の形態が、並べて描いてみると意外なつながりを明らかにすることがある。終日漢字のブラッシュアップ。

開発中フォントのデザインチェックについて担当デザイナーにアドバイス。1度目のチェックで修正の基準を高くしすぎない。熟語を変えて修正ループを繰り返し、徐々に品質を上げていけば大丈夫。午後からSNS活用に関する社内ミーティング。漢字のブラッシュアップと金シャチフォントの仕様検討。

次の欧文開発に役立ちそうな資料を集める。某独立系ファウンダリーの記事で、私好みのアプローチが紹介されていて嬉しくなる。日本語書体特有の課題も浮き彫りになり、考えるべきテーマがひとつ増えた。

7時に目が覚めコーヒーを淹れる。昼は大根と長芋をおろして冷やし蕎麦。外山滋比古の『近代読者論』と小西甚一の『日本文藝の詩学』を読む。夕食前に二重跳び。連続80回の限界を超え105回を達成。

終日雨。開発中書体のプルーフを眺めたりアイデアスケッチをしたり。シマダヤ「時計台」味噌ラーメンの完成度の高さに唸る。

シンガポール料理を食べたあと某社と打ち合わせ。一時的な話題性よりも発展性のあるプロジェクトになれば素晴らしい。会社に戻って金シャチフォントの進捗と方向性の確認。漢字のブラッシュアップ。

朝ビジネス関係の記事に目を通し、出力しておいた統計を昼食時に確認する。漢字の品質向上作業を終日。

組版サンプルを見ながら仮名を改善し、品質をじりじりと引き上げていく。あとは読点の見え方を少し強めたり、拗促音をひと回り小さくするなど、自然な読み心地を高める微調整をおこなう。そしてふたたびフォント化・サンプルシート作成・出力。

武蔵美前期の授業を無事終える。午後から原宿方面で打ち合わせ。会社に戻って漢字のブラッシュアップ。

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