身内の結婚を祝う会を催す。少人数のなごやかな席に江戸前寿司が運ばれる。
愛知芸大グラフィック4年生の卒制に関するアドバイスを少々。そのあと2年生を対象にしたゼミを3時間。活字と書体の基本について。夕方名古屋駅へ。以前某プロジェクトで協業した人と久しぶりの会食。
6時前に起きて名古屋へ向かう。名古屋芸大で90分のレクチャー。学食でカツカレーを食べたあと、文字を描くワークショップを3時間。最後に25人の学生によるプレゼンと簡単な講評をおこなう。出だし心配な雰囲気だったが、後半から終盤にかけてがぜん生き生きとし始めた。
エンジニアと次の作業について相談。きょうは両見さんが来ていたのでスタッフと一緒に昼食に出る。金シャチ漢字のデザインチェックと某書体の漢字制作。夕方から明日の準備に入る。
午後から面談と打ち合わせ。漢字制作を半日。昼はそば、夜は肉。
外出する意思をへし折るような暑さ。岐阜は39度越えだとか。サッカーW杯フランスが優勝。決勝で敗れたクロアチアは本当に素晴らしいチームだった。モドリッチのMVPは文句なしだろう。準決勝の勝利インタビューでマンジュキッチが放った「われわれは獅子のように戦った」にしびれた。
20歳になった息子とレモンサワーを飲む。彼の成長を支えてくれたすべての人に感謝。
自宅でカルボナーラを食べてから東京大学の本郷キャンパスへ。「文字を支える書字材料」を聴講。ギャラリーに展示された写本と印刷物がじつに美しく、触ってもOKという大盤振る舞いで感激。
漢字制作の序盤、切りのいいところでいちどフォント化してもらい、熟語プルーフを印刷して品質を確認する。午後は面会が三件つづき、そのあと総括的な打ち合わせ。19時半ごろ終了。
がっつり書体を作りながらでは、和文書体2つと欧文書体2つを見るのがおそらく限界。仮に私が制作現場を離れるとして、懸念されるのは次の二点。書体勘および腕が鈍ることと、具体的なヒントを発見する機会が減ること。開発期間に関しては、私が抜けた部分はいずれ埋まるはず。