サイト用コンテンツの準備。必要な図版をつくり、レイアウトしながら文章を書き直す。風が強い一日。息子と本屋で待ち合わせ、近くの店で味噌カツを食べる。

武蔵美の授業が始まった。時間になっても学生が一人も現れないので研究室に電話をしたら、使う教室の連絡が学生に伝わっていなかったことが発覚し、大慌てで学生を移動させる。突然のOS変更や日本語が不得手な留学生の受け入れなど、例年以上のドタバタ感。

スタッフのお下がりを使っていた旧式Macから新型Macに移行する。新型といってもこれも別のスタッフからのお下がりなのだけど。名古屋から出張で東京に来ているLENSの矢野さんとランチ。午後は、リモートで作ってもらった漢字をPDFで送ってもらい、赤を入れてコメントを返す。

グラッシの『形象の力』とバークの『文化史とは何か』を読む。この二冊も素晴らしいが、その前に読んだバフチンの『ドストエフスキーの詩学』はめちゃくちゃ面白かった。夕食はオムレツとそら豆。

ポーラ美術館でみたエミール・ガレと箱根の寄木細工は、いずれも自然を対象もしくは素材とし、特殊な技法によってバリアントを生み出した。異分野の成果に刺激を受けて創作意欲を掻き立てられるという点でも共通している。寄木細工の本間昇は截金作家の作品から着想を得、エミール・ガレは、ダーウィンの『種の起源』やヘッケルの『自然の芸術形態』からインスピレーションを得ていた。

チャールズ・ダーウィン(1809年 – 1882年)『種の起源』(1859年)
エルンスト・ヘッケル(1834年 – 1919年)『自然の芸術形態』(1899年 – 1904年)
エミール・ガレ(1846年 – 1904年)

早起きして露天風呂に入り、旅館の正統派朝ごはんをいただく。チェックアウトしたあと寄木美術館に行き、寄木細工の体験講座で寄木コースターを作った。これは良い記念。

本日と明日はタイププロジェクトの社員旅行。朝軽く仕事をしてから新宿に向かう。小田急ロマンスカーで箱根まで。

ATypIの東京開催と日本のタイプデザインの今後について小塚さんと電話で話す。1974年の第一回セミナーに参加した数少ない日本人だけに、小塚さんもいろいろ駆り出されて忙しくなりそう。なにはともあれ、日本で初めてATypIが開催されることになったのはめでたい。

サイト用コンテンツの内容確認と漢字制作。午後から採用面接。ATypIの説明会に参加するため飯田橋へ。

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