ポーラ美術館でみたエミール・ガレと箱根の寄木細工は、いずれも自然を対象もしくは素材とし、特殊な技法によってバリアントを生み出した。異分野の成果に刺激を受けて創作意欲を掻き立てられるという点でも共通している。寄木細工の本間昇は截金作家の作品から着想を得、エミール・ガレは、ダーウィンの『種の起源』やヘッケルの『自然の芸術形態』からインスピレーションを得ていた。
チャールズ・ダーウィン(1809年 – 1882年)『種の起源』(1859年)
エルンスト・ヘッケル(1834年 – 1919年)『自然の芸術形態』(1899年 – 1904年)
エミール・ガレ(1846年 – 1904年)