自分で高いノルマを設定してそれを上回るべく手を動かすというやり方は社員時代からだが、独立後は品質を高める努力を怠らないことを肝に銘じた。ディレクターの役割を担うようになってからは、若い人たちを指導しながら高い水準で書体を安定させることに注意を払うようになった。そうして出来上がった書体をたくさんの人に使ってもらって会社を成長させることは、経営者としての自分に課せられたもっとも難しい課題である。

製品名の候補を書き出し良さそうなものをピックアップする。相互に関連する概念の連なりに名前を与えるような作業。

新高円寺にある阿佐ヶ谷美術専門学校へ。「金属活字考〜珍しい活字見本帳いろいろ」小宮山さんのレクチャーを聴講する。足掛け7年にわたる「タイポグラフィの世界」連続セミナーの最終回 。思い返せば私も7年前の第二回でひな壇に並んだ書体デザイナーの一人だった。関係者の皆さま方、お疲れさまでした。

漢字制作を終日。開発中フォントの組み見本を出力する。昼はなんこつ入りつくねフライの定食。

午前中は漢字制作に集中。午後は金シャチフォント関連で社外の方々とメールでやりとりし、そのあと漢字制作を再開。

昨晩自宅でつくった金シャチフォントの別バージョンを名古屋のデザイン事務所に送付。担当デザイナーと金シャチ欧文のデザイン案を検討する。終日漢字制作。夕食はブリの照り焼き。

漢字制作を半日。金シャチフォントの追加文字制作。夕食は自宅にて焼き餃子。

朝軽く仕事をしてから近くの眼科で視野検査。漢字制作を終日。

名古屋でいろいろな人に金シャチフォント欧文の試作を見てもらって感想を聞いた。好意的な意見、厳しい意見、感想もさまざま。夕方東京に戻る。

両親を伴い愛知芸大の卒業制作展へ。今年は愛知芸術文化センターが改修工事で使用できないため、学生がふだん使っているアトリエを中心にキャンパス内での展示となった。OBには好評だったが、関係者以外の感想が気になるところ。

父母の声は明るし梅の花    茶門

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