自分で高いノルマを設定してそれを上回るべく手を動かすというやり方は社員時代からだが、独立後は品質を高める努力を怠らないことを肝に銘じた。ディレクターの役割を担うようになってからは、若い人たちを指導しながら高い水準で書体を安定させることに注意を払うようになった。そうして出来上がった書体をたくさんの人に使ってもらって会社を成長させることは、経営者としての自分に課せられたもっとも難しい課題である。