武蔵美の食堂で学生たちと昼食をとる。カレーをさっと食べてしまい、後期の授業に出られなかった留学生に課題のアドバイスをおくる。会社に戻って漢字制作。終日雨。

自宅でつくるたこ焼きは最後まで熱々で最高。読書と書体スケッチ。

OpenTypeセッションの動画を観る。重要な発表がいろいろあったが、デビッド・レモンが「ラスタライザが重複パスを扱えるようにしないといけない」と発言したところで自然に会場から拍手が起きた。やっぱり欧米のタイプデザイナーもそう思ってたのね。

昼からレタースペースで調べもの。5年以上前につくったサンプルや資料がいまごろ入り用になるというケースはざらにある。単に時代が反復しているわけではないので、そのまま使えることはまずない。書体の変遷はゆるやかながらも、ときおりうねりが生じて、その時代特有の渦をなす。

フィットフォントのサンプルを作成。和文と欧文が別のフォントでも、ウエイトをぴったり合わせるだけで快適度は向上する。国内の需要が少ないのは残念だが、高度な要求だけでなく、実用性や娯楽性の面でもっと訴求しないといけないのだろう。同業の中堅デザイナーと夕食。

ワルシャワで開かれているATypIで OpenType Variable Fonts が発表された。Microsoft, Google, Apple, Adobe 4社の協業によるOpenTypeフォーマットの仕様拡張版だ。三度目の正直となるか。大いに期待したい。

某書体の見積り案を作成して提出。担当者からすぐに電話があり、疑問点について応答した。大筋この方向で話がまとまったら画期的。終日漢字制作。

朝から強い雨。当然のように学生の欠席率は高い。みっちり3時間、出席した20人の学生を対象に個別指導をおこなう。一対一のほうが学生も話しやすいようだし、制作課題の中間チェックはこのかたちが望ましい。

数日前から体調を崩し鼻水とくしゃみが止まらず。いつもならよく効く葛根湯も効果がない。夕方すこし横になる。それでも漢字制作は快調。

試作書体のサンプルシートを眺めながら、発注があった場合にどんな生産方法がふさわしいのか検討する。大きなファミリーでいきたいところだが、書体の特殊性を考えると、段階を踏んで慎重に事を進める必要がありそうだ。

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