社内プレゼン用につくった「デジタル世代の明朝体」という資料を元に、タイプデザイナートークで使用するPDFの仕上げにかかる。きのう卒業式を終えた息子のお祝いに手羽先とビールで乾杯。
大森駅で雪さん涼子さんと待ち合わせ、三人で小塚さんのお宅に伺ってトークイベントの打ち合わせ。二時間くらいのつもりがけっきょくピザまで頂いて、打ち合わせというよりイベントの前哨戦みたいな臨場感。23日のタイプデザイナー・トーク 「ぼくたちのつくった書体の話」お楽しみに!
書棚やサーバやハンガーラックなどが次々届き、玄関が倉庫状態に。午前中は漢字制作、午後からタイプデザイナートークのプレゼン資料づくり。「なぜいま新たな明朝体が必要なのか」という大上段に構えたタイトルをつけてみた。主催者から頂いているテーマ「横組みのタイプフェイスデザイン」につながる流れを考える。
一巡目の制作からていねいに漢字をつくっておくことで、修正をかける回数をへらす目論み。一時間あたりの制作文字数が15%減少したとしても、修正ループを経て書体が完成するまでの期間が20%短くなれば意味ある試み。的確さと手際の良さは、和文書体デザイナーがつねに磨くべき技能のひとつである。
目先いろいろ仕掛けていくのは重要なことだと認識している一方で、次の仕込みに使う時間とリソースが確保できないのがもどかしい。そのあたりを解消する鍵は仕組みづくりにあるはずなのだが、これはなんといってもさじ加減がむずかしい。仕掛けと手応えがセットになった経験値は得がたいものだという実感はかならず次につながる。
先週半ばから体調を崩していた息子がようやく回復した。見ために分かるほど体重が落ちていたようなので食欲が戻ってひと安心。月末に名古屋の実家でJOJOを読みまくるのを楽しみにしているようだ。受験も終わったことだしお好きなようにどうぞ。
四月から新入社員を迎えるにあたりオフィスのレイアウト変更をおこなう。デスクや書棚などの什器を注文し、座席の配置を検討する。二階の一部屋に本を集約してライブラリにできればいいのだが、容積不足は否めない。ロンドンにあるSt Bride Libraryの雰囲気とサイズ感が、好ましい図書館のひな型として記憶に残っている。
昨年末に刊行された『小塚昌彦 ぼくのつくった書体の話』を軸にトークイベントが開かれる。アドビの西塚涼子さんと私が小塚さんの脇をつとめ、三人の出会いのことから横組み用フォントのあり方まで、和文タイプデザインの現在過去未来を巡るお話しができればと思います。オンライン予約受付中です。
良いペースで漢字制作を進める。調子がいいときにタメをつくっておいて、気持ちと時間にゆとりをもたせる。そのゆとりをどう使うかがその人の書体デザイナーとしての行く末をかたちづくっていく。
猛烈に集中して漢字制作。数と質を両立させること。それにしても私が手を止めるとこの書体の生産が完全にストップするという状況はよろしくない。カップ麺と袋菓子で昼食を済ませる習慣もよろしくない。