寒風吹き荒ぶ。例年より早く桜が咲いても今年の冬はやけに長く感じる。夕方から会議で上野毛へ。
春分の日。早起きして大事な仕事を進める。原字スケッチ少々。煮込みハンバーグ旨し。
納品物の内容確認と一部資料の手直し。出社したデザイナーが担当している書体のデザイン確認とフィードバック。その流れで新しい書体のありかたについて話をする。夕方から武蔵美のオンライン会議。
取材で必要になりそうな図版を作成してテーマごとにPDFを分けておく。別件で必要になりそうな文章にも着手。叩き台のつもりで書きはじめたらわりといい感じのところまで彫琢できた。夕食はよだれ鶏。
『組版造形 タイポグラフィ 名作精選』出版記念展へ。若い人が多勢来ていたのは何よりのこと。白井さんの単著が出るのを心待ちにしていたにちがいない。
文字を知れば知るほど知らないことの多さに愕然とする。自分の勉強不足はありながらも、放置されている課題や見すごされているトピックがあることも分かってきた。文字は、視覚的には表面上のものだが、地下深くにある文字以前の根っこは、様々なところから養分を吸い上げ、逞しく複雑に生い茂っている。
筆画のデザイン確認。左ハライの線質を示すスケッチを描いてメモと一緒に送る。次に届いた修正版にも違和感が残っていたため、参照用のアウトラインを描き、勘どころを言葉にして担当デザイナーに伝える。夕方から霞ヶ関へ。武蔵美の謝恩会に出席。
急な取材依頼が入ったので必要な資料を手元に集めておく。資料を探しているときに出てきた未リリース書体のサンプルをしばし眺める。漢字3ウエイト約460字の赤入れをおこない、書体全体にわたって留意してほしい点をデザイナー二人に伝える。別書体を担当しているデザイナーが午後から出社。筆画デザインの確認とフィードバックを対面でおこなう。
外部案件にOKが出てひと安心。時間はかかるけれども、一歩ずつ前に進み、一つずつ積み重ねていく確かさは何ものにも代えがたい。夕食はブリの竜田揚げ。味付け玉子でご飯すいすい。
朝食は小倉あんトーストと珈琲。資料の内容確認。午後から強い雨。カレンダーに書き込む予定がだいぶ増えてきた。