昼まえにオフィスの雨戸をすべて閉め、大型台風の上陸にそなえる。漢字の仕様変更にともない仮名のウエイトを15%程度太くする作業。それとともに仮名の姿形をていねいに見直し、全体に調整をかけていく。
各プロジェクトのスケジュールを整理して担当スタッフに確認してもらう。私もカタカナの試作をいったん保留し、リリース計画に沿って別書体の仮名を手直しすることになった。
直井さんによる社内向け組版ワークショップ2回目。詰め周りの解説を中心に1時間ほど。書体デザインの確認とディレクション。伴走しないと見えないことが多いのでフィールドの外に出ることができずにいるが、若いデザイナーに一緒に考えるよう促してきた成果は徐々に出はじめている。
きのうは21時近くまで会社で打ち合わせ、きょうは早めに仕事を切り上げてギンザグラフィックギャラリーへ。コントラプンクト展。そのあと築地に移動して、制作会社を経営している現役デザイナーと会食。
金シャチフォントの和文と欧文の黒みバランスを慎重に検討する。各ウエイトのターゲットサイズで判断する必要があり、追加資料の作成を担当デザイナーに依頼。
淡島マリンパークで色とりどりのカエル、巨大なタカアシガニ、さまざまなジェスチャーに応えるイルカを見て東京に戻る。
こだまに乗って柿田川へ。湧水、蜘蛛の巣、アオハダトンボ。沼津で両親と弟夫婦と落ち合い、宿で夕食。
恩義ある先輩の訃報に接し呆然とする。どこまでも人情に厚い人だった。苦しい時期に支えて頂いたことは感謝してもしきれない。合掌。
ラフスケッチした平仮名の描線をスキャン用に整える。クーラーでからだが冷えて鼻水が止まらない。下を向けないので描くのをやめてアウトラインを取る作業に移行する。
金シャチフォント全漢字の赤入れ。今回は小さめのサイズで出力し、チェックポイントを変えてデザインを確認する。午後は試作カタカナのテスト。書体に合いそうな単語をいろいろ組んでみる。