昼から快晴。味噌カツ定食を食べる。書体のアイデアスケッチとカタカナの試作。スケッチ段階ではいい感じだったのに、アウトライン化した文字のつまらなさに落胆する。いちどは心が折れかけたが、スタッフの助言を取り入れた結果、大きな前進をみた。文字を解き放つまえに心の規矩を取り去る必要があるようだ。

スキャンした文字のアウトライン描画。この書体を特徴づける曲線の扱いに苦慮する。スケッチの印象をうまく再現できない。

抽象度の高い主題にサブテーマを設定して書体スケッチをおこなう。テーマに具体性を持たせることで形状の良否判断が容易になる。開発中フォントの漢字品質チェック。

武蔵美の課題制作はいよいよ佳境。ここに至ってついに自分の書体の持ち味に目覚め、その持ち味を活かすことを考えはじめた学生も少なくない。講評会が楽しみだ。

『光悦考』と『コスモスとアンチコスモス』を読む。ファンシー寄りの書体スケッチを少々。

自転車で少し遠出。夏風邪をこじらせたようで鼻水が止まらず。夕食はチーズコロッケと山梨のワイン。

多摩美で教えていたころ知り合った若者が建築設計士になりレタースペースに遊びに来てくれた。会うのは15年ぶりだろうか。見せてもらった案件は、端正で繊細な彼らしい仕事だった。

昨夕から秋の涼気が強まり今日は昼でも涼しいくらい。午前中は事務的な作業、午後から仮名の試作に戻る。金シャチ漢字のデザインチェックと赤入れ。

ナッツ&ドライフルーツを盛大にぶちまけてしまい朝からオフィスの床掃除。午前中は顧問税理士さんと打ち合わせ。昼まえに会社を出て武蔵美へ。卒業生でTPの書体デザイナー石川とも子と3限目4限目の特別講義を受け持つ。どんな言葉が彼ら彼女らの心に響いただろうか。講義を聴きにきてくれた武蔵美OB生と喫茶店で話し込む。

昨晩作った講義用スライドの手直し。新しい図版を加えるかわりに別の図版を大幅に削るなどして全体の分量を調整する。

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