漫画・アニメ・雑誌における趣味嗜好の細分化と多様化が進んでいる一方で、多くの人に共有されている情報はテレビかWebで大きく取り上げられたコンテンツという状況は10年前と変わらない。変わったのは拡散のしかた。スマホとSNSの天下はいつまで続くだろうか。
朝、小塚さんと1時間近く長電話。まるきり書体の話しかしない米寿の小塚さんと50歳の私。この歳になってもこんなに青くさいとは自分でもおどろきだ。終日カタカナ制作。
初夏の陽気。武蔵美の授業二週目は、スケッチした文字をスキャンしてアプリでアウトラインを取るところまで。ごく簡単な操作だけに留める。それにしてもハードの不調やアプリの環境設定のばらつきはなんとかならないものか。CSとCCの操作感の違いも悩ましい。
10年越しのフォント、TPスカイの販売を開始。5ウエイト×3コントラスト、計15フォントのファミリーを一気にリリースした。いろいろ伝えたいことはあるのだけど、なにはともあれ、まずは見てくださいという気持ち。
初夏のような一日。『フィンチの嘴』読了。今年読んだ本のなかでいちばん面白かった。トンカツ食べてカタカナ制作。
自宅でカタカナの原字を描き、買い物がてらオフィスに寄って原字をスキャンする。昼は天ぷら蕎麦、夜はタコライス。夕方からアウトライン取り。
午前中は諸々の対応とカタカナ制作。昼食時はSNSの話題でひとしきり。午後遠方からの来客があり、タイププロジェクトの活動を紹介する。概要を説明しながらうちの強みがどこなのか再確認。
片仮名の原字をスキャンしてアウトラインを描く。鉛筆とベジェは、筆意よりも刀意のほうが自然に表現できるし、感覚的にもフィットする。こういうことを意識するのとしないでは書体デザインはまるで変わってくる。
漢字の品質向上作業を若手に託し、一年間ストップしていた仮名の制作を再開。カタカナのデッサンから入る。
今年も武蔵美が始まった。初日はひたすらコミュニケーションに徹する。学生が持参したお気に入りの雑誌・漫画・文庫を披露してもらいながら順に自己紹介を進める。後半は漢字書体の変遷についてレクチャー。まずまずのすべり出し。