実家に一泊して『火の鳥』を通読。15時ごろ東京に戻る。自宅で海鮮どんぶり。しらすと桜えびが特に美味しい。そういえば実家では朝摘んだいちごをどんぶり一杯ぶん食べたのだった。

試作フォントの資料と大藪春彦の『孤剣』を鞄につめこんで名古屋へ。愛知芸大で書体課題の講評会。最初の5年はロゴタイプ、次の5年で書体づくり、10年たってまた新しいことを提案できればと思う。

竹かんむりが終了。ペースを落とさず良い品質の文字がたくさん出来たのがうれしい。ぜんぜん減らなかった名刺がついに底を尽きはじめてきたので、使用するフォントをTP明朝に変えて追加注文。長持ちと長生きの相関関係について調べた研究はあるのかな。長持ちは個人史の持続的肯定、断捨離は個人史の突発的削除。

集中モードで漢字制作にあたる。今週目標にした制作範囲をなんとか明日中に終わらせたい。夕食のあと録画してあった相撲中継を観る。遠藤は身体がひと回り大きくなって、技の冴えではなく力強さで勝つ力士になっていた。御嶽海は長い相撲を制して勝ち越し。インタビューに応える表情から充実した気力が伺える。この先どこまで伸びるか楽しみだ。弟子の取り口にご不満の境川親方が「張り差しなんてごまかしですから」と苦言を呈したのをよそに、まんまと張り差しにいって二度取り直したあげくあっさり負けた豪栄道。怒り心頭の境川親方が放った「帰ったら四股踏ませる」が本日のハイライト。

雨中のぬかるみを避け、ふだんとは別のルートを歩いて武蔵美に向かう。制作は遅いが作品はなかなかの粒ぞろい。味噌ラーメンを食べて職場に戻る。定例ミーティングのあと、プロジェクト単位の打ち合せを三つ続けて20時に終了。

朝一で健診センターに行って定期健康診断。血圧が低すぎて測りなおし、静脈は細すぎで採りなおし。ウエストマイナス3センチ。バリウム飲んでレントゲン。終日漢字制作。

藤井太洋『ビッグデータ・コネクト』を読む。前作『Gene Mapper』より楽しんだ。小説は壮大なつくりものであってほしいし、乾いた筆致であればなおよろしい。

自宅で休日を過ごすのは久しぶり。川喜田半泥子の『泥仏堂日録』を読む。昼は濃厚なカルボナーラ・フィットチーネと濃い珈琲。買い物から戻って、腕立て伏せ3セット。

今日は補講で武蔵美へ。素材の収集がままならない学生のために角川の書道字典を持参する。案の定ひっぱりだこで、あっというまに墨まみれになっていく。できるかぎり紙の資料を手元に置くよう伝えているが、スマホ依存が強すぎていかんともしがたい。スマートフォンの画面に表示した文字画像を手本に書いている人のほとんどがせせこましい文字になっている。

きれいな青空。本日もフル回転で漢字制作の遅れを挽回する。鶏の唐揚げでお腹を満たして午後の作業に臨む。想定より一日前倒しで草かんむりをつくり終えた。

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