海外のニュースサイトを回遊し、情報収集を目的とした英語の学習。記事の主題が現在ただ今の関心事に重なっているとあきらかに集中度が増す。プリントアウトして線を引きながら読めばさらに効果的。ひと息入れてレモンティーを用意し『宇宙兄弟』を読む。

昼に蕎麦を食べてから漢字制作。比較的簡単な文字が多いエリアなので作業がはかどる。つるつるいけてしまうため、むしろとばしすぎないことを意識して、文字ごとの「らしさ」を吟味する。

池袋サンシャインで開催している「PAGE 2015」の展示会を見学。今年の目玉はなんといっても米モノタイプ社の出展だろう。展示ブースと印刷物のクオリティはピカイチで、若い人が大勢集まっていた。6時にオフィスに戻り、9時すぎまで打ち合わせ。昼しっかり食べておいて良かった。

朝の小雨が雪に変わり、霙を経てまた雨に戻る。甘納豆をちびちび食べながら抹茶をすすり、サイトに載せる文章に目を通す。午後から販売に関するミーティング。今後の展開を想定したうえで議論を進める。ひとまずいい感じのところに次のマイルストーンを置けそうだ。

使用頻度の高い漢字群をつくる。画数の少ない漢字は大きくなりがちなので要注意。某大学からTP明朝の注文があり、CD-ROMを発送。どんなところでどんなふうに使ってもらえるのか楽しみだ。

フォント生成マシンを大幅にパワーアップした。見た目もすっきり。こうしてインフラの部分が整っていくのは実に心強い。どれくらい速度の違いが出るのか楽しみだ。新しいものを生み出すためにどこを補強するかは、会社として常に大きな課題である。人と機械、技能と技術、感性と数値、デザインとエンジニアリング。相互に補完し合い、高め合うように。

夜な夜な開発中書体のデザインを確認する。不安を抑え、期待を高めるのにもっとも効果的なこの習慣は、15年前にAXIS Fontを作っていたときとなにも変わっていない。ほんの少し進歩したと思えるのは、求める書体の完成度と、使用想定シーンの広がりが増したこと。

マネージャーがまとめた2014年のビジネスレビューに目を通しつつ、タイププロジェクトの経営計画を作成する。ここ数年は、計画通り基本書体をリリースする方針に徹すると同時に、会社の財務的な基盤と組織的な骨組みを整えてきた。方向性はそのままに、明確になってきた少数の課題に焦点を絞り解決を図りたい。

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