ごく大雑把に書体開発を三つの段階に分けると、スケッチ・試作・フォント化の順になる。ある段階から次の段階にいたるとき、必要な技能・使用する道具が異なるため、少なからず感覚のずれが生じる。それは経験だけで補える種類の問題ではないようで、いつもそのギャップにとまどう。日本語書体の開発フローにはまだまだ改善の余地がある。