武蔵美の活版実習一週目。自分の手で組んだ金属活字が、自分の手で回した印刷機を通って紙に刷られて出てきた瞬間、自然に歓声と拍手が起きた。単純明快な機械の原理と金属活字の物質感、黒々としたインクによって写し取られた紙と文字の存在感はやはり格別ということか。