制作中の書体についてコメントしているとき「この文字はいい、あの文字はどうと先生は言うが、いったいどういう基準で言っているのか」と真っ当な質問をしてきた学生がいた。決まった答えを持ち合わせているわけではないので、そのつど言葉を尽くす。うまくいくこともあればぜんぜん通じない場合もある。この日はたまたまうまくいった。