ついに明日は『アルドノア・ゼロ』の最終回。期待感と淋しさが徐々に増してくる。TP明朝がちょうど世の中に姿を現しはじめたころに放送が開始し、印象的な場面でTP明朝を活用して頂いたこともあって、王道ロボットアニメを楽しむと同時に伴走者のような気分も感じていた。
アルドノア×TP明朝の立役者である有馬さんと瀬島さんからは、尋常でない思い入れの大切さについて学んだ。二人の献身が『アルドノア・ゼロ』の細部に輝きをもたらした理由のひとつであることは間違いない。愛すべき対象を仕事にするか、仕事を愛すべき対象にするために力を尽くすか。彼らは身を挺してそのことを示してきた。
追記:『CUT』であおきえい監督のインタビューを読んだ。新たに立ち上げた会社の命運をかけて『アルドノア・ゼロ』の製作にあたったことを知りさらに共感が高まった。これをものにしなければ次がない。開発に5年を費やしたTP明朝も、まさしくその気持ちで臨んだ書体開発だった。最終回を前に思う。物語とともにある文字は幸せだ。感謝です。