実家の押入れに長いあいだ眠っていた思い出の品々を整理する。幼少期から青年期にかけて描いた大量のスケッチや作品のなかから要るものだけ残し、あとはすべて処分することにした。なつかしさとほろにがさで胸がいっぱい。

   ひとはけの雲かろやかに秋の富士    茶門