日比谷図書館で「アール・デコの造本芸術」展を堪能したあと、gggでカール・ゲルストナー展を観る。前者は、繊細な線による挿絵本の美と官能。後者は、精緻な論理による色と形の操作と機能。かたやセリフの世界、かたやサンセリフの世界。アール・デコ展が霞ヶ関で、ゲルストナー展が銀座。これが逆であればイメージどおりなのだが、なぜかロケーションはさかさまだった。いずれにしても両極端。