大学時代の恩師に会いに行く。同級生が持参した25年前の先生の作品と詩書画の共作をまぶしく眺める。痩雲こと片岡修先生の書と俳句に感嘆しきり。「山門の仁王に挑む蝉しぐれ」は磯田先生の作だったか。デザインの埒外にあって溌剌とする、一回性の表現が持つ強さ。

 墨痕にドヤ顔みたる晩夏かな   茶門