効力感を得られる仕事と無力感にさいなまれる仕事のギャップがはなはだしい。これまでもっとも苦手にしていたこと、たとえばプレゼンテーションなど人前で話すことは、生きるため稼ぐためというシンプルな目的をまえに、あるときから回避不可能と悟り、入念に準備を行ない場数をこなすことによってどうにかアガっていることを気づかれないていどにはできるようになった(と思いたい)。20代から30代の前半までは、声がふるえるのはもちろんのこと、足はガクガク汗はだらだら、卒倒寸前のありさまだったのだから。