三木成夫の『内臓とこころ』と『胎児の世界』、川上量生『コンテンツの秘密』を読む。三木は「おもかげ/形象」をめぐって生命進化の本質に迫り、川上は「らしさ/パターン」をてこにコンテンツとは何かを定義してみせた。両著者ともに、芸術様式の変遷(アルカイック/クラシック/マニエリスム/バロック/ロココ)に言及していたのは偶然とはいえ興味深い。