用あって柳宗悦の本を読み返す。『工藝文化』や『民藝四十年』などの著作のうち、付箋の数がいちばん多かったのは、熊倉功夫編『柳宗悦 茶道論集』だった。目立つように付箋してあったのは次のような箇所。「茶は古を稽(かんが)うことではあるが、稽うのは、「今」を生むためともいえる。つまり動かぬ淀みではなく、いつも活々した流れとならなければならぬ」

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