いま取り組んでいることの多くが横文字の概念で占められていて、日本語書体を開発している会社の経営者としては複雑な気分だが、文字産業の現状と見通しを考えれば止むなしと言わざるをえない。ただし、文化に対する目配りを忘れてはいけないし、わたし個人としては関心を失いようもないほど文字の文化に魅了されてきたので、都市フォントがそのきっかけのひとつになればいいなと思っている。