仮名の描線の抑揚や曲線の質を調整する作業を終日。視覚補正にかかわる微細なところ。息を詰めてアウトラインを触る。ときおり深呼吸して息を整え、モニタから少しはなれて調整した結果を確認する。手で書く文字が呼吸と連動するのは自然なことだが、電子活字に気息を取り込むのは容易ではない。