一点一画を積み重ねてひとつの漢字をつくり、数千の漢字を束ねてひとつの書体をつくりあげる。書体には運動の痕跡と時間の堆積が凝縮する。しかしいつも不思議に思うのは、まぎれもなく自分を通して現れた文字のかたちであるにも関わらず、良くできた文字は、もともとそこにあって当然のような顔をしている。半日漢字制作。