今月の一冊(2024年10月)『人間と文字』

今回は、「人間と文字(監修:矢島文夫 / 構成:田中一光)」を紹介します。

エジプト文字体系、メソポタミア文字体系、アルファベット体系、漢字大体系、未解読を含むその他の文字と、文字体系の歴史を文字の誕生から辿ることができる一冊です。

文字が刻まれた様々な壁画や彫像などの解説、収集の際のエピソード、解読状況や、文字と密接な関係にある「文明」についても解説があります。使われていた文字と、その文字が生まれた背景をセットで知ることができます。

壁画、甲骨文字、ヒエログリフ……と本を読み進めていく途中で、見慣れたアルファベットに近いギリシア文字が突然現れたとき、2000年近く昔の物からメッセージを受け取るような、コンタクトが取れそうな、ワクワクに近い不気味さを感じました。

漢字の歴史や仮名の誕生、印刷技術やメディアとの関わりなど、世界中の地域や時代を超えて、人間と文字の関わりを知るのにオススメの一冊です。

書籍情報:
『人間と文字』
監修:矢島文夫
構成:田中一光
発行:平凡社

購入情報:
https://www.amazon.co.jp/dp/4582403212?SubscriptionId=AKIAI4GCNTRCDTCZB5WA&tag=heibonsha-22&linkCode=xm2&camp=2025&creative=5143&creativeASIN=4582403212

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(NM)

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