意外と多い仮名系グリフ02「濁点・半濁点つき、小書き」

シリーズ前回の記事はグリフ数の話でしたが、今回は作るポイントの紹介です。 濁点・半濁点つきの仮名 元の字にそのまま濁点・半濁点を付け足すだけで上手くいくとは限りません。点がついても元の字と同じくらいの黒味に見えるよう文字全体を少し小さくしたり、点と筆画がかぶってしまわないよう一部を短くしたり、それぞれの文字に合わせて調整します。 元の文字の調整とは別に、濁点・半濁点の配置や大き…

Webフォントの最適化05「unicode-range」

unicode-range は指定することで、そのフォントで表示する文字の Unicode 範囲を指定することができます。 Webフォントのデザインテクニック05「混植してみよう」では、これを利用して混植表示を試みましたが、最適化でも利用することがあります。 unicode-range は、指定した範囲の文字が出てくるまで、そのフォントが読み込まれることはありません。 例えば、…

意外と多い仮名系グリフ01「50字では足りないひらがな」

よく「ひらがな50音」なんて言いますが、フォント制作でひらがなを作るとなると50グリフでは足らず100グリフほど作ることになるのが常です。 濁点付きの「がぎぐ」、半濁点付きの「ぱぴぷ」、よう促音などに使う小書きの「ゃゅょ」、こういったグリフが揃って初めて一般的な文章に対応できるようになります。ここまででもすでに80ほどのグリフが必要です。小書きの仮名は横組用と縦組用とでそれぞれ…