23.05.29シリーズ和文書体デザイン / コピペできない“木” コピペできない“木”01「ハライとテン」 今回からは「木」だけに注目して、漢字制作でどのような調整をしているかの紹介です。「札杉村極機樹呆栄柴新欝…」など「木」が入っている漢字は非常に多く、しかし全ての「木」をコピー&ペーストして使いまわしでは文字として不自然なアウトラインになってしまうので、様々な調整をして一文字一文字に合わせていきます。 まず大きな変更点として、4画目をハライにするかテンにするかの2パターンがありま…
23.05.22シリーズおすすめの一冊 / TPの書庫から TPの書庫から『江戸の瓦版-庶民を熱狂させたメディアの正体-』 今回は、森田健司著の『江戸の瓦版-庶民を熱狂させたメディアの正体-』を紹介します。 売り子は顔を隠し、作り手の名前もわからない。「瓦版」はそんな怪しげな非合法の印刷物でしたが、江戸から明治にかけて庶民を夢中にさせました。本書ではその瓦版の出版事情や実際に注目された記事が紹介されています。 瓦版はただ無機質に事実を報道するのではなく、分かりやすく面白くニュースを編集して伝えること…
23.05.15シリーズフィットフォント / フィットフォントの紹介 フィットフォントサービスの紹介08「事例3」 これまで同シリーズではAlpine AXISやDENSOのコーポレートフォントをフィットフォントを利用した書体開発・提供の事例としてご紹介しましたが、3つ目の事例はTBSのブランディングフォントとコーポレートフォントのプロジェクトです。 この事例でタイププロジェクトはオリジナルの欧文フォントをデザインし、和文フォントと組み合わせて提供しました。TBSのブランディングフォントとし…
23.05.08シリーズ和文書体デザイン / 漢字の構成と制作ポイント 漢字の構成と制作ポイント05「整合性」 一つの部首の作り方に、ある筆画をテンにしたりハライにしたりと、いくつかのパターンが認められている場合があります。文字デザインを広く見たときには自由に選べる選択肢でも、1フォントのデザイン方針の中ではどれか一つだけに限定している場合が多いです。フォントの作りはじめの段階ではいくつかのパターンを試して良いものを選択していき、同じ部首ごとに漢字を並べて異なるパターンのものが混ざってい…