フィットフォントサービスの紹介09「フトコロ軸」

タイププロジェクトではこれまでのフィットフォントサービスによる書体提供の経験をもとに、さらなるサービスの強化のため、技術開発を続けています。 以前の記事で、ウェイト、コントラスト、字幅の3軸を持つ日本で初めての書体ファミリーとして、TPスカイを紹介しました。その次のステップとして4つめの軸を加えたTPスカイを開発し、TPスカイクラシックとして2021年6月にリリースしました。 …

フィットフォントサービスの紹介08「事例3」

これまで同シリーズではAlpine AXISやDENSOのコーポレートフォントをフィットフォントを利用した書体開発・提供の事例としてご紹介しましたが、3つ目の事例はTBSのブランディングフォントとコーポレートフォントのプロジェクトです。 この事例でタイププロジェクトはオリジナルの欧文フォントをデザインし、和文フォントと組み合わせて提供しました。TBSのブランディングフォントとし…

フィットフォントサービスの紹介07「事例 2」

同シリーズの前回記事でフィットフォントの技術を利用して書体開発・提供を行なった事例として「Alpine AXIS」をご紹介しましたが、2つめの事例はDENSOのコーポレートフォントのプロジェクトです。 この事例では、タイププロジェクトの和文フォントと企業側が指定した欧文フォントを組み合せた「組み合わせフォント」を提供しました。タイププロジェクトのAXISフォントのウェイトがKo…

フィットフォントサービスの紹介06「事例1」

今回の記事では、フィットフォントの技術を利用して書体開発・提供を行なった事例を紹介します。1つめは、クライアントから提供された欧文フォントに合わせてタイププロジェクトの和文フォントを調整した事例です。 フランスの自動車メーカー AlpineにはProduction Typeによって開発された「Alpine Ascension」 という欧文コーポレートフォントがありました。彼らの…

フィットフォントサービスの紹介05「フィーチャーのマージツール」

わたしたちはこれまでの欧文組み合わせの経験からGPOS/GSUBフィーチャーを効率的に統合するためのツールを開発し、フィットフォントサービスでの和文フォントと欧文フォントの統合の際に利用しています。 欧文フォントと日本語フォントを組み合わせてひとつのフォントとする場合、OpenTypeフィーチャーの扱いには注意が必要です。日本語フォント側のグリフが欧文フォントのグリフで上書きさ…

フィットフォントサービスの紹介04「自動フィッティングツール」

タイププロジェクトでは、欧文フォントにぴったり合う日本語フィットフォントを見つける作業「フィッティング」を支援するツールを開発し、利用しています。 このツールは、ターゲットのグリフから水平ステム幅、垂直ステム幅、字幅、キャップハイトなどの情報を取得して比較し、組み合わせる候補となる日本語フィットフォント、組み合わせる際の欧文側の拡大率、ベースラインシフトなどを算出します。こうし…

フィットフォントサービスの紹介03「漢字・仮名・欧文の組み合わせ」

フィットフォントサービスでは、パートナーの欧文フォントとタイププロジェクトの日本語フォントを組み合わせて、ひとつのフォントとして提供することができます。 タイププロジェクトのサイトでは、漢字・仮名・欧文の様々な組み合わせをシミュレートすることができます。画面上のスライドバーでウエイト、コントラスト、字幅、フトコロを調整することで用途に合わせた最適な組み合わせを探すことができます…

フィットフォントサービスの紹介02「多様なパラメータの調整」

フィットフォントの最も重要な特徴は、欧文フォントにぴったり合った日本語フォントを提供できるという点です。もちろん、このような用途でバリアブルフォントを利用することも可能でしょう。しかし、バリアブルフォントはフィットフォントの代わりにはなりません。フィットフォントは、フィッティングという目的に焦点を当てて開発されてきたからです。 異なる言語のフォントを組み合わせることをタイププロ…

フィットフォントサービスの紹介01「フィットフォントとは」

タイププロジェクトが提供しているフィットフォントは、ウエイトやコントラスト、字幅などのパラメータを自由に調節できるデザインソリューションです。複数の軸のパラメータをシームレスに調整できるという特徴からバリアブルフォントを思い浮かべる方も多いかと思いますが、フィットフォントはバリアブルフォントとは異なる特徴を持っています。 バリアブルフォントがアプリケーション上のスライダーなどで…