今月の一冊(2023年2月)『The Visual History of Type』

今回は、Paul McNeil著、『The Visual History of Type』を紹介します。

本書は1400年代から2000年頃までの厳選された欧文書体を紹介しています。構成はシンプルで、見開きに一書体の見本帳図版、その解説が載っています。そして特筆すべきはその量です。約600年に渡る320書体以上が年代順に並べられ、ページをめくるとともに書体の歴史を感じることができます。また、約30cm×25cm の大型書籍であるため自分では探すことすら困難であろう図版が高精細で見ることができます。

多くの書体の種類を網羅している為、自分のアンテナの範囲外のものが必ず見つかり、知見を広げることにも役立ちます。解説ついてはそこまで長くないこともポイントで簡単に読み進めることができます。かなり本として存在感があるので入手するには少しハードルが高いですが、ボリュームを裏切らない内容であることは確かです。欧文書体に興味がある方はぜひ一度実物を見て検討していただきたい一冊です。

書籍情報:
『The Visual History of Type』
著者:Paul McNeil
発行:Laurence King Publishing

購入情報:
公式サイトから購入することができます。
https://www.laurenceking.com/products/the-visual-history-of-type?_pos=1&_sid=d782df677&_ss=r

(KY)

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