フィットフォントサービスの紹介07「事例 2」

同シリーズの前回記事でフィットフォントの技術を利用して書体開発・提供を行なった事例として「Alpine AXIS」をご紹介しましたが、2つめの事例はDENSOのコーポレートフォントのプロジェクトです。 この事例では、タイププロジェクトの和文フォントと企業側が指定した欧文フォントを組み合せた「組み合わせフォント」を提供しました。タイププロジェクトのAXISフォントのウェイトがKo…

TPの書庫から『書体を創る』

今回は、林隆男著の『書体を創る 林隆男タイプフェイス論集』を紹介します。 本書はタイプバンクの創立者、林隆男さんの追悼として刊行された一冊です。雑誌などに寄稿された書体に関する林さんの論文やインタビューと、親交の深かったデザイナーなど数々の人物から林さんへ寄せられた文章で構成されています。 論集は、フォントの基礎、書体の保護について、またデザインの側面からのみならず、印刷など出…

フォントの組版機能08「メトリクスカーニング」

メトリクスカーニングは、フォント内部の(フォントメーカーが設定した)情報に基づくカーニングです。和文のメトリクスカーニングでは、すでにプロポーショナルメトリクスが適用されていることを前提とした数値が設定されています。欧文はもともとプロポーショナルなので、直接カーニングを適用することが可能ですが、和文の場合、まずプロポーショナルにした上で特定の文字間をカーニングで調整するという二…

フィットフォントサービスの紹介06「事例1」

今回の記事では、フィットフォントの技術を利用して書体開発・提供を行なった事例を紹介します。1つめは、クライアントから提供された欧文フォントに合わせてタイププロジェクトの和文フォントを調整した事例です。 フランスの自動車メーカー AlpineにはProduction Typeによって開発された「Alpine Ascension」 という欧文コーポレートフォントがありました。彼らの…