TPフォント使用事例紹介「伊右衛門 ジャスミン」

パッケージや書籍、webサイト、広告など各媒体でのTPフォントの使われ方を事例を元に紹介していきます。今回は、飲料水の伊右衛門シリーズ「ジャスミン」です。 「現代的なすっきりとした文字で爽やかな香りを表現」伊右衛門 ジャスミンは、華やかな香りと緑茶由来の心地よい渋み・キレが感じられる、 緑茶仕立てのジャスミン茶です。 パッケージの和文部分には、現代的なすっきりとした文字が、 軽…

欧文イタリック02「正体とイタリック」

前回の記事でイタリックの用途として正体と組み合わせることで情報の差別化を行う点に触れました。 この様な用途から、本文用の欧文書体では1つのファミリーの中に正体とイタリック両方を持っていることが多く、組版の際にもMicrosoft Wordやアドビ製品などのアプリケーションではショートカットやボタンを使用して同じ書体ファミリー内の正体とイタリックの切り替えを行うこともできます。 …

漢字・ひらがな・カタカナの組版02「仮名が多い」

現代の日本語の漢字仮名交じり表記では文章のうち6~7割ほどが仮名になることが多いです。ひらがな・カタカナの基本的な文字はそれぞれ46字しかないので、和文フォントの中では使用頻度の高いグループです。仮名だけを別の書体に組換えたり、オリジナル仮名を制作したりすることで、表現したい組版のイメージを調整する手法もあります。 (担当T)

漢字・ひらがな・カタカナの組版01「3種類の文字」

現代の日本語表記の基本は、漢字・ひらがな・カタカナの3つの文字種を混用する「漢字仮名交じり」です。漢字は中国で生まれた表意文字です。その漢字から音だけを借り、日本独自の表音文字であるひらがなとカタカナができました。漢字を書きくずしたものがひらがな、漢字の一部をとったものがカタカナ、とそれぞれの成り立ちに違いがあります。また、この3字種に加えて英単語や名称などにラテンアルファベッ…

欧文イタリック01「イタリック」

タイププロジェクトでは2020年に濱明朝イタリックをリリースしました。イタリックは日本ではあまり馴染みがない書体スタイルですが、英語などラテンアルファベットを使用するいくつかの言語圏では書籍や辞書などに頻繁に登場します。 日本語の文章の中でよく見られるラテンアルファベットのスタイルは、正体(アップライト)と呼ばれる文字がまっすぐなものです。それに対してイタリックは文字が右向きに…

今月の一冊(2021年8月)『Scripts: Elegant Lettering from Design’s Golden Age』

今回は、Steven Heller、Louise Fili 著の『Scripts: Elegant Lettering from Design’s Golden Age』を紹介します。 欧文の筆記体(スクリプト体)の全盛期である19-20世紀のヨーロッパ、アメリカで描かれたスクリプト体を集めたビジュアルブック。看板やパッケージなどのレタリングから、活字書体の見本帳の…

21.08.17シリーズその他 / その他

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