漢字の構成と制作ポイント01「部首」

漢字は部首によるグループ分けができます。部首とは漢字の一部分で、例えば「焼、炊、炒」はすべて共通の部首をもつ漢字です。この部首は、単体で書く場合が「火」、漢字の左側にあるものが「偏」なので、「火偏」と呼ばれています。火偏なら火に関連する意味であることが多い、というように漢字を覚えたり使ったりする場面で部首はよく意識されますし、読めない漢字でも部首から引けるなど、部首は様々な場面…

TPの書庫から『祈りの文字』『町まちの文字』

今回は、蓜島庸二著の『町まちの文字』と『祈りの文字』を紹介します。 『町まちの文字』は看板や暖簾、『祈りの文字』は扁額やお札など、たくさんの写真と共に筆者やその知人が訪ねた文字が紹介された本です。 『町まちの文字』『祈りの文字』を合冊・再編集した『町まちの文字 完全版』もあります。 『町まちの文字』は「ちょうちん屋復権ー序にかえてー」というテキストから始まりました。書道で一気に…

Webフォントのデザインテクニック02「文字サイズを画面サイズに合わせる」

タイポグラフィを活かしたサイトデザインでは、スクリーンに対して大きく表示したり、周りのグラフィック要素との相対的な位置やサイズが重要になる場合があります。 例えば、以下のようなデザインカンプ(デザインの完成見本画像)の場合、ウィンドウサイズの変化によって、テキストのサイズや位置が変わると要素の比率が変わってしまい、コーヒーのビジュアル部分にテキストがかぶってしまうなど、デザイン…

フォントの組版機能03「詰め組みのしくみ」

前回、OpenTypeフィーチャーにはGPOS(グリフの位置を動かして調整する)とGSUB(グリフを置き換える)があるという話をしました。今回から数回にわたってGPOSについて説明します。 欧文フォントでは、カーニングに加えてアクセント記号などを適切な位置に配置するためにGPOSが使われますが、日本語フォントではGPOSは、主に詰め組みのために使われます。 詰め組みの話は少しや…