24.11.25シリーズ和文書体デザイン / 意外と多い仮名系グリフ 意外と多い仮名系グリフ04「まだまだあるよ」 このシリーズではここまでStdNに収録されるグリフを紹介してきました。シリーズ最後の今回はProNなどもっと大きな文字セットになるとさらに増える仮名系グリフの紹介です。 まずは囲み仮名。括弧、丸、四角などの中に仮名が入っているグリフです。StdNでも「㈱㊙︎」のように囲み漢字が収録されていますが、これの仮名バージョンがあります。つぎに組文字、「ユーロ、ルピー、ヘクトパスカル、オ…
24.11.18シリーズおすすめの一冊 / 今月の一冊 今月の一冊(2024年11月)『そこに文字が』 今回は、金田理恵著の「そこに文字が」を紹介します。 文字に関わる人と、その現場を書き記したエッセイが収録されています。印章店、学級通信、時刻表、台本印刷、酒屋の看板、外国語学習など、普段あまり意識しない文字と人の関係を、ゆっくり堪能できます。 色んな人の、文字との接し方を聞ける一冊です。 文字を作るほど、使うほど、文字は奥深いと常々思いますが、この本を読むと文字はもっと身近な存…
24.11.11シリーズその他 / 書体づくりの舞台裏 書体づくりの舞台裏:フォントの赤入れ03「<、><」 今回紹介するのはV字の赤入れです。V字は書き込む位置や向きで様々な指示ができます。 要素同士のあいだに書き込まれる1つのV字は「あいだが狭くなっているから、空ける」という指示です。横向きでも縦向きでも使えて、縦向きは上図の「組」のように偏と旁の間に書かれたりします。「穐」は横画を細くしてあいだを空けるといいよ、と先輩からアドバイスをもらったのでメモがしてあります。 向かい合った…