書体づくりの舞台裏:フォントの赤入れ03「<、><」

今回紹介するのはV字の赤入れです。V字は書き込む位置や向きで様々な指示ができます。

要素同士のあいだに書き込まれる1つのV字は「あいだが狭くなっているから、空ける」という指示です。横向きでも縦向きでも使えて、縦向きは上図の「組」のように偏と旁の間に書かれたりします。「穐」は横画を細くしてあいだを空けるといいよ、と先輩からアドバイスをもらったのでメモがしてあります。

向かい合った2つのV字は「幅を引き締める」の意味で、逆に幅を広くしたい場合は逆向き<>で書き込みます。「黄」は上の部分だけ横に引き締めるという指示です。「構」は旁の上部分だけへの指示なのか、旁全体への指示なのか……判断に迷った時はチェックした人に聞きます。

目玉のアイコンが気になった方は以前のブログ記事をご覧ください。

(担当T)

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