今月の一冊(2022年3月)『Size-specific adjustments to type designs』

今回は、Tim Ahrens、Shoko Mugikura 著の『Size-specific adjustments to type designs』を紹介します。 欧文書体では使用される文字のサイズに合わせて書体の骨格やデザインを変えたバリエーションをファミリーの中に持たせることがあります。オプティカルスケーリングなどとも呼ばれる、サイズごとに調整をする書体デザインの歴史的背…

今月の一冊(2021年12月)『街で出会った欧文書体実例集 -THE FIELD GUIDE TO TYPOGRAPHY-』

今回は、Peter Dawson 著、手嶋由美子翻訳の『街で出会った欧文書体実例集 -THE FIELD GUIDE TO TYPOGRAPHY-』をご紹介します。 約120の欧文書体の概要と実際の使用例写真、同カテゴリー書体の比較解説がまとめられています。300ページ越えとボリューミーですが、基本的に1書体1見開きなのでまずは気になる書体だけでも気軽に読めるのが嬉しい一冊です…

今月の一冊(2021年11月)『デザインワークにすぐ役立つ欧文書体のルール』

今回は、カレン・チェン(Karen Cheng)著、白井敬尚 監修、井原恵子 翻訳の『デザインワークにすぐ役立つ欧文書体のルール』を紹介します。 こちらは2006年に『Designing Type』として出版された本の日本語翻訳版です。 欧文書体の歴史や書体制作の基礎知識がまとめられています。欧文書体のデザインには、大文字・小文字・数字・記号などカテゴリーの異なる文字群を一つの…

今月の一冊(2021年10月)『タテ書きはことばの景色をつくる-タテヨコふたつの日本語がなぜ必要か?-』

今回は、熊谷高幸著の『タテ書きはことばの景色をつくる-タテヨコふたつの日本語がなぜ必要か?-』をご紹介します。 縦書き減少・横書き増加の傾向にある現状を捉えつつ、様々な実験や調査の結果から日本語を分析し、縦書きと横書きが共存する日本語の魅力を再発見していく内容です。 タテヨコ共存を含む日本語の特異性は文中の要所要所でも示されますが、そのような言語を日常的に使い自身の感覚と擦り合…

今月の一冊(2021年9月)『漢字とカタカナとひらがな-日本語表記の歴史-』

今回は、今野真二著の『漢字とカタカナとひらがな-日本語表記の歴史-』をご紹介します。 日本語表記が現代の漢字仮名交じりに至るまでの紆余曲折を、様々な歴史資料から読み解いていく内容です。古墳時代の銅鏡に始まり『古事記』『万葉集』『平家物語』など誰もが知るような資料も扱われ、日本語学者である著者がそれらの表記をじっくりと細かく観察していきます。 私が特に興味が惹かれたのは書体に注目…

今月の一冊(2021年8月)『Scripts: Elegant Lettering from Design’s Golden Age』

今回は、Steven Heller、Louise Fili 著の『Scripts: Elegant Lettering from Design’s Golden Age』を紹介します。 欧文の筆記体(スクリプト体)の全盛期である19-20世紀のヨーロッパ、アメリカで描かれたスクリプト体を集めたビジュアルブック。看板やパッケージなどのレタリングから、活字書体の見本帳の…